第10回例会 宴会泥棒

2012年 11・12月例会

「宴会泥棒」 劇団NLT

 

日時 11月15日(木)

会場 知多市勤労文化会館

 

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ナポリの裏町のアパート。この部屋 の主レオニーダ氏の職業は泥棒。と いっても招かれてもいない結婚披露宴やパーティーに出かけては、出さ れた料理を食べずに特製のポケット に入れて持ち帰るというもので、本人は罪の意識もなく、これは芸術で あり天才だけが務められる立派な職 業だと思っているようだ。そして本来の自分の職業は詩人だと称してい る。
 しかしそんな彼だが悩みもあっ た。妻の浮気が心配なのである。一 方、レオニーダの内縁の妻マリアは、 なかなか彼への愛情を素直に表現で きない。それどころか、向かいの住 人アントニオの誘惑を憎からず思うような素振りすら見せている。
 そ んなある日、レオニーダは今の仕事 だけでは大家族を養えないと、ある ことを思いつくものの計略は思うよ うには進まず、犯罪者をかくまわなくてはならなくなってしまう。しか し、それも金儲けにつなげようとし て・・・。

第9回例会 さんしょう太夫

2012年 7・8月例会

「さんしょう太夫」 前進座

 

日時 7月15日(日)

会場 知多市勤労文化会館

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平将門の孫、奥州五十四郡の主、岩城判官正氏はみかどの勘気をこうむり、
筑紫の国(九州)太宰府に流人の身。
妻の玉木は、あんじゅとづし王を伴ない、乳母を供に、夫の安否をたずね、
みかどの許しをこうため、京へ向かって旅立ちます。
ところが、越後の国(新潟県)直井の浦(直江津)にさしかかった時、
人買いの山岡太夫にだまされ、玉木と乳母は佐渡へ、
あんじゅとづし王は丹後の国のさんしょう太夫のもとへ、
別れ別れに売られてしまいます。
さんしょう太夫に売られた姉弟は、名も「しのぶ」「わすれぐさ」と改められ、
なれぬ汐汲みと柴刈りに追いたてられ、つらい悲しい日々を送るのでした。
ある日、太夫と息子・三郎のむごい仕打ちに耐えかねたあんじゅは、肌の守りの地蔵菩薩の加護と、
仲間の奴婢たちの助けを借りて、づし王を逃がします―――

第8回例会

2012年 5・6月例会

「長崎ぶらぶら節」 文学座

 

日時 5月23日(水)

会場 知多市勤労文化会館

 

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 長崎郊外にある網場の貧しい家で生まれ育ったサダは、十歳で丸山遊里に奉公に出され、十七の歳から「愛八」の名を戴いて芸者となった。苦労しながら芸事に励み、歌舞の冴えと十八番の「土俵入り」で、愛八(平 淑恵)はやがて丸山でも有数の売れっ子になってゆくのだが、木戸御免を授かるほどの太っ腹な角力好きで、また義侠心が強く苦労している人には身銭を惜しまず援助したため、蓄えも持たないまま歳月が過ぎていった。
 そんなある日、相撲見物に出掛けた愛八は町芸者と些細なことから口論になり、これがきっかけで古賀十二郎(大滝 寛)に出会う。やがて町芸者を伴って遊郭・花月に現れた古賀は最後の散財で身上をつぶすが、町学者として長崎の研究に意欲を持つ古賀の純粋な情熱に愛八は惹かれてゆく。

「な、愛八、おうち、おいと一緒に、
                 長崎の古か歌ば探してあるかんね。」

 初老を迎え生きる目的を見失いかけていた愛八に、古賀の誘いは一筋の光明であった。共に夢を追う決意をした二人は歌を探して長崎を彷徨し、やがて埋もれていた「長崎ぶらぶら節」を探し当てる……。

第7回例会

2012年 3・4月例会

「どん底」 東演

 

日時 3月6日(火)

会場 知多市勤労文化会館

 

外部リンク 

 

地下の安宿では、今日も朝からたわいないことで喧嘩が始まる・・・・・。
饅頭売りのクワシニャーは、病身の妻・アンナを顧みない錠前屋のクレーシチを責め、男爵と呼ばれる男の夢は「悲恋物語」に浸るナースチャーに茶々を入れる。
宿の主人コストイリョフが女房のワシリーサの行方を訪ねに降りてくれば、こそ泥のペーペルと衝突する。
イカサマ賭博師のサーチンは言う「どうしてあの野郎をバラしちまわねんだ?」
アルコール中毒の役者や帽子屋のブブノフ、荷揚げ人足や娼婦など行き場の無い人間達がふきだまるそんな宿に、巡礼のルカがワシリーサの妹・ナターシャに案内されて来る。
彼女の叔父で巡査のメドヴェージェフの誰何にもまるで動じないルカ。
「どんなに気取ったところで、人間は人間として生まれ、人間として死んで行くんだ」
「わしらはみんな、この地上では巡礼さ。わしらの地球だって空を巡る巡礼というじゃないか」
----啓示めいた一言ひとことが、やがて波紋のように宿の住人の心に広がっていく・・・。
役者は療養所行きを決め、アンナは天に召され、ナターシャはペーペルからの求婚を受け入れる。
ところが----。