第53回例会 命どぅ宝

2021年11・12月例会

劇団文化座

 

日時   11月21日(日)

会場   知多市勤労文化会館 つつじホール

上演時間 2時間35分(休憩含む)

 

   第二次世界大戦の終戦から10年。沖縄北部の離島・伊江島は米軍の爆撃演習地をめぐる土地闘争に揺れていた。

 銃とブルドーザーで家も土地も奪われた農民たちは、阿波根昌鴻(あわごんしょうこう)を中心に「陳情規定」を作り、座り込みを主とした静かなる抗議行動をしている。

  反米的にならない、怒ったり悪口を言わない、話は必ず座ってする、大声を出さない、耳より上に手を上げない等を誓約した「陳情規定」に則りながらも、今は米軍爆撃演習地となってしまった自分たちの土地を耕す“柵内農耕”という行動にでるのだった。

  一方、沖縄本島では、人民党書記長として圧倒的な支持を島民から受けていた瀬長亀次郎(せながかめじろう)が沖縄群島知事選挙に立候補するも、米軍と沖縄民政府の圧力により落選し、沖縄から退去命令を受けた人民党員を匿ったとして、宮古刑務所に収監されていたがやがて釈放される。

  伊江島の抗議行動のやり方に危惧を感じ始めていた亀次郎は昌鴻に「伊江島だけでなく沖縄人すべての問題として考えねばならない。一切の私利私欲を捨て、島ぐるみで団結すべき時だ」と語った。

昌鴻は新たな抗議行動を模索し、亀次郎は本土復帰を掲げて那覇市長選挙にうって出るのだが……。

 

原作・脚本 杉浦久幸

演出    鵜山 仁

出演     佐々木愛、青木和則、白幡大介、藤原章寛、高橋未央、姫地実加

 


第52回例会 化粧二題

2021年9・10月例会

こまつ座

 

日時 9月15日(水) 18時開場 18時半開演

場所 知多市勤労文化会館 つつじホール

 

上演時間(休憩含む)  1時間35分(予定)

 

外部リンク

『化粧二題』への思い 内野聖陽、有森也実

 

【あらすじ】

さびれた芝居小屋の淋しい楽屋。遠くから客入れの演歌が流れ込んでくるやいなや、大衆演劇女座長・五月洋子は、座員一同に檄を飛ばし始める。開演前の支度の最中も、口上や十八番の演目である「伊三郎別れ旅」の母と子が再会する場面の稽古に余念がない。そこへ捨てた息子との対面を、と出演依頼を携えたお客がやってきた…。

うってかわって、クリスマス間近の芝居小屋の楽屋。大衆演劇の座長・市川辰三は。夜の部も迫った40分前、大事な役を背負った役者が一人いなくなり、切羽詰まった様子で座員一同に口立て稽古を始めている。そこへ孤児院でお世話になった一人の先生がやってくる。恩師との逢瀬に喜ぶ辰三だったが、なにやら大切な話がある様子で…。

 

井上ひさしの傑作一人芝居である「化粧」に自ら書き加え、子を捨てた母と、母に捨てられた息子の関係性に着目して描かれたもう一つの傑作です。過去から、そして現代から逃れられない人間の宿命に、未来という希望を見出す物語でもあります。

 

大衆演劇の軽妙で痛快なせりふ回しと、徐々に化粧が仕上がっていく面白さ、舞台上には実際にいないのに徐々に生き生きと目の前に浮かび上がってくる劇団員の面々・・・。一人芝居ながら様々な要素が絡み合い、劇場は実に豊かな演劇空間へと変わります。観客と俳優の関係性の間にある「想像力」によって生まれる、演劇ならではの魅力あふれる一作となっています。ぜひ、皆様と一緒に作り上げられれば幸いです。

 

原作・脚本 井上ひさし

演出 鵜山 仁


第51回例会 東海道四谷怪談

2021年7・8月例会

前進座

 

日時   7月15日(木)17時半開場 18時開演

 

場所 知多市勤労文化会館 つつじホール

 

上演時間 約3時間(休憩2回含む)

 

外部リンク

 

 お岩は父親を殺したのが民谷伊右衛門とは知らずに復縁。妹お袖は夫を殺したのが直助とは知らずに同居。産後の肥立ちの悪いお岩を煩わしく思い始めた伊右衛門は「血の道の妙薬」と騙して毒薬をお岩に。更に按摩の宅悦を脅して不義を働かせようとするが、お岩の崩れた顔面に怯えて、伊右衛門の計画を暴露、お岩は苦しみながら死んでしまう・・・。鶴屋南北の代表作。江戸時代、男が中心の社会状況において抵抗することが許されなかった女たち―岩と袖の二人姉妹の悲劇が描かれる。「髪梳き」「戸板返し」など、数々の仕掛けが盛り込まれ、まさに歌舞伎の醍醐味満載の作品。

 

 

作   鶴屋南北

台 本 小野文隆

演 出 中橋耕史

出 演 藤川矢之輔、河原崎國太郎、嵐芳三郎 他

 


第44回(50回)例会 Sing a Song

2020年 5・6月例会

トムプロジェクト

 

日時 2021年6月3日(木)

      2020年5月16日(土)

     17時開演(16時半開場)

会場 知多市勤労文化会館 つつじホール

 新型コロナウイルス対策で2021年6月に延期となりました

 

あの時代に生きた人々 彼らを救ったのは 歌 だった―

 外部リンク


昔一人の歌い手がいた
歌を愛し歌に愛された彼女
だが戦争が彼女から歌を奪おうとした
歌い手とその歌に惚れ込んだ仲間たちは誇りを胸に皇軍慰問の旅に出る
歌に生きた一人の女とその歌を愛した人々の物語


本作は今、演劇界で最も注目を集める劇団チョコレートケーキの古川健による書下ろし。
主宰の日澤雄介が演出する。
出演は女優・声優として観る者を魅了し続ける名マルチプレーヤー戸田恵子。
"お昼の顔"を卒業後、舞台・映画・ドラマと精力的に活動するベテラン大和田獏。
元劇団唐組の鳥山昌克、劇団トラッシュマスターズの髙橋洋介、劇団チョコレートケーキの岡本篤、
そして藤澤志帆、と小劇場で活躍する魅力的なキャストが集まった。


第50回(49回)例会         オペラシアター遠野物語

2021年5・6月例会

こんにゃく座

 

日時   5月20日(木) 18時半開演(18時開場)

会場   知多市勤労文化会館 つつじホール

上演時間  2時間半(休憩15分含む)

 

外部リンク

 

●あらすじ

東京へと向かう佐々木喜善に、故郷遠野の闇たちが語りかける。「俺たちを置いていくのか…」振り切って遠野をあとにする喜善。東京に来た作家志望の喜善は、水野葉舟を介して柳田国男に弟子入りを願い出るが、柳田は喜善の作品ではなく、喜善が語る故郷に昔から伝わる物語に深く興味を抱く。喜善にしか感じられない闇や座敷童の存在とともに、次々と語られる「遠野物語」。「物語の世界」と「現実の世界」が交錯し、その逸話を集めて「遠野物語」の本が誕生した過程が描かれる。作家になる夢を絶たれた喜善と、東京を追われ遠野へと逃げてきた水野、ふたりを取り巻く座敷童と闇たちは、鹿踊りの群れとともに彼らの元を去っていく。ふたりとなった喜善と水野はうたう。「闇の中、目を凝らせ。そこにいる者どもの気配を感じよ。…わが心に生きる者を。…願はくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ」と。

 

●内容

柳田国男の「遠野物語」の中から選ばれた物語による幻想的世界と、遠野物語誕生に関わった柳田国男、水野葉舟と佐々木喜善の生きる現実の世界が入り混じる。注目の劇作家・長田育恵による書下ろし初オペラ台本。

3人の作曲家で各場を作曲した多彩な音楽(歌)、劇団俳優座の眞鍋卓嗣による緻密で丁寧な演出により、土や風、自然の暗さ、厳しさ、美しさ、悲しさなど、生きるために必要とされてきた物語の深さを肌で感じさせる。エゴ、挫折、嫉妬、孤独…一人の青年喜善の物語としての現実と、見えざる異世界を行き来する。地域や時代を跳びこえて、日本人の精神性を呼び起こし、現代に生きる者たちへ、深く静かに心の奥まで染みる唯一無二の舞台。

 

台本: 長田育恵   作曲: 吉川和夫、萩京子、寺嶋陸也   演出: 眞鍋卓嗣

出演/大石哲史、梅村博美、佐藤敏之、高野うるお、鈴木裕加、彦坂仁美、島田大翼、西田玲子、

   北野雄一郎、沢井栄次、沖まどか、壹岐隆邦、金村慎太郎、大久保藍乃、鈴木あかね、冬木理森、

 

楽士/フルート 岩佐和弘、チェロ: 朝吹元、打楽器: 高良久美子、ピアノ: 服部真理子


第49回(48回)例会 ドレッサー

2021年3・4月例会

加藤健一事務所

 

日時 3月14日(日) 18時半開演(18時開場)

加藤事務所との打ち合わせで、

16時開演(15時半開場)となりました。年間予定とは違うのでご注意ください。

 

会場 知多市勤労文化会館 つつじホール

上演時間 2時間40分(休憩含む)

ウィキペディア

 

闘って、生き抜こう。”

 

第二次世界大戦下のイギリス。とあるシェイクスピア劇団では、若くて健康な俳優は軍隊に取られてしまい、年老いた座長(加藤健一)や座長夫人(西山水木)をはじめ、足の悪いオクセンビー(佐伯太輔)や老いぼれのジェフリー(金子之男)、新人のアイリーン(岡﨑加奈)らわずかな劇団員でなんとか上演を続けていた。連日に渡る空爆の恐怖や劇団の現状に心身共に疲弊していた座長は、ある日突然街中で奇行に及び病院送りになってしまう。座長夫人と舞台監督のマッジ(一柳みる)は、今夜の演目『リア王』の中止を決断するが、長年座長に仕えてきたドレッサー(付き人)のノーマン(加納幸和)は、なんとか舞台の幕を開けようと孤軍奮闘を繰り広げる。


W
主演として加藤健一の相方を務める“花組芝居”座長・加納幸和を始め、演劇を愛し、演劇に愛された最高のキャスト・スタッフ陣でお贈りします!

 

*********************************************

 

劇中描かれる座長達の戦争社会との格闘の姿は、不穏な現代社会と未来を前にどう生きるのかを、私たちに深く静かに、熱く問いかけます。主人公の1人である座長の心意気や社会への在り方は、まさに加藤健一そのもの。新劇精神を受継ぐ役者として、加藤健一が今届けたい念願の一作です。

 

脚本 ロナルド・ハーウッド 翻訳 松岡和子

演出 鵜山 仁

出演 加藤健一、加納幸和(花組芝居)、西山水木、佐伯太輔、金子之男、岡﨑加奈 ・ 一柳みる(昴)


第48回(47回)例会 キネマの神様

2021年1・2月例会

青年劇場

 

非常事態宣言発令により開場時間が変わりました。

16時半開場、17時開演です。

お知り合いの方に確認をお願いします。

 

日時 1月21日(木)18時開演(17時半開場)※30分繰り上げ

会場 知多市勤労文化会館 つつじホール

上演時間(休憩含む) 2時間45分(予定)

 

  

 

名画座「テアトル銀幕」は、周辺の再開発の波に揺れながらも、映画を愛する馴染みの客たちの支えで、細々と経営を守り続けている。支配人寺林新太郎(テラシン)の目下最大の気がかりは、何十年来の常連でギャンブル狂の円山郷直(ゴウちゃん)が心筋梗塞で倒れ、多額の借金が発覚したこと。しかも大手開発会社の課長だったゴウちゃん自慢の娘、歩(あゆみ)が失職してしまったらしい。

 

二重のショックで失意のドン底に陥ったゴウちゃんだったが、同室の患者からとあるブログの存在を知り、病院を抜け出してネットカフェからメールを送る。そのメールが巡り巡って映画雑誌「映友」編集部に届いたことで、父娘の人生に新たな転機が生まれる。

 

販売部数の落ち込みから経営が行き詰っている映友社の編集部、編集長一家、そしていつのまにか「テアトル銀幕」の命運までが、この父娘の奇跡の物語に巻き込まれていく…。

 

 

幅広い世代に人気を博す原田マハ氏の原作を、「遺産らぷそでぃ」など一連の社会派人情喜劇でお馴染みの高橋正圀氏が脚色、「郡上の立百姓」などの藤井ごう氏を演出に迎え、2018年に舞台化した作品が待望の全国公演へ!

 

原田マハ=原作「キネマの神様」(文春文庫)
高橋正圀=脚本  藤井ごう=演出

美術=乘峯雅寛  照明=竹林功  音響=近藤達史
衣裳=宮岡増枝  特殊効果=大西玲央  舞台監督=青木幹友
宣伝美術=澤井航  製作=福島明夫

 

企画協力=文藝春秋